野沢温泉村は、村の名前に「温泉」とつく珍しい村。
野沢温泉の温泉街には、「外湯」と呼ばれる天然温泉100%かけ流しの共同浴場が13ヵ所点在しています。
これは、なんと江戸時代から”湯仲間”という制度によって守られてきた村民の共有財産だそう。
ゲレンデで楽しんだ後はこれらを回る「外湯めぐり」が人気でスキーヤー、スノーボーダーが疲れを癒やすのに最適です。
利用の留意点
13の外湯はこんな感じ↑で、村の中に点在しています。
一つひとつは隣の外湯と遠くても8分くらいしか離れていないのですが、一番遠い温泉と温泉は25分くらい離れた距離になります。
地域住民の生活の共同の場所として毎日利用されていて、それぞれの外湯は、その周辺の住民が今も”湯仲間”という制度を作って管理、維持をしています。
ということは、電気料や水道料の負担、当番制で毎日の掃除をしているわけです。
旅行者はその場所に拝借するわけですから、当然エチケットを守って入浴したいものです。
外湯の利用は無料となっていますが、入り口にお賽銭箱があるので、それぞれの気持ちで払うことができるのも良いですね。
※防犯等のため、入浴時間が設定されています。宿泊する宿などで確認すると安心です。
ここからは、
13箇所ある外湯のうち、2度の滞在で私たちが入った9箇所の特徴をまとめます。
そこまで大きな違いがあるわけではないので、一箇所で十分な方は泊まる宿から近い外湯で良いと思いますが、いくつか入りたい方は是非参考にしてください。
大湯
まずは外湯のシンボルとも言える"大湯"。
スキー場に向かうための動く歩道(の坂道バージョン)の”遊ロード”の少し手前にあり、ほとんどの人が通りがかる、温泉街の中心にあります。
建物は新しいと思いますが、江戸時代の風情を感じる湯屋建築。
泉質は単純硫黄泉。胃腸病・リウマチ・婦人病・中風に効果的。
中の様子はこんな感じ。
めっちゃ良い雰囲気ですよね!
外湯の多くはほぼこの造りで、入り口入ったら大体仕切り壁はあるけど、その壁の向こうはこの状態。
着替えや荷物置きもこの湯船や洗い場と繋がった状態になっていることが多いです。
なので、ちょっと入り口覗いたら混んでいるかどうかすぐわかります。
大湯の良いところは、”あつ湯”と”ぬる湯”と2つ種類あること。
ただ。
”ぬる湯”と言っても、かなり熱い!です。
写真からも湯気がもくもくですよね。もちろん外気が冷たい季節だからということもありますが、実際かなり熱いです。
無理せずに、水で埋めて大丈夫です。
(初め遠慮して熱さに我慢して入っていたら、地元の人もガンガン水道から水を出して、よくお湯をかき混ぜてから入ってました。)
また、大湯の魅力的は、やはりその立地です。
スキー場帰りに寄るにも便利ですし、また、温泉街の中心にあるということもあり、周りに良いバーやレストランがあることも魅力。
前回のブログ記事にも少し書きましたが、
クラフトビールのバー"里武士"、
ハンバーガーの美味しいカフェ"狸"、
ホテルの方におススメされたイタリアン"BIVACCO"などなど。
逆に大湯の悪い点としては、立地が良いことで結構混雑している確率が高い、ということですかね。スキー帰りの複数人グループと同じタイミングになると、元々があまり広くないので一気に混雑します。
熊の手洗湯
続いてご紹介するのは、私たち夫婦が9つ行った中で一番お気に入りのお湯。
熊の手洗湯です。
熊が発見したということで名付けられたカワイイ名前のお湯。
泉質は含石膏-食塩・硫黄泉。火傷・切傷に効果的。
こちらの熊の手洗湯も、”ぬる湯”と”あつ湯”に分かれていることが良いんです。
大湯よりも熱くないので入りやすいことも良いと思います。
あとは、大湯に比べて温泉街の外れにあるので、静かで旅行客で混み合うようなことがないのが落ち着いていて良いです。
ぬる湯、あつ湯、休憩、をループしながらゆったりと入れて最高です。
熊の手洗い湯を出たところにある、温泉卵を作る箱。
ご近所の方が取りに来ていて、そんな生活に温泉が密着している風景がステキ過ぎました。
上寺湯
熊の手洗湯まで行ったなら、歩いて1分ほどのすぐ近くにある神寺湯にも立ち寄りたいところです。
オススメ度が高かったので、熊の手湯から載せましたが、私たちは手前にあるこの上寺湯から朝イチで行きました。
朝早いこともあり、誰もいない貸切状態。
朝日が光のカーテン状態で差し込んできて、本当に清々しい気持ちになります。
天井からも光の筋が。神々しい。。
麻釜より引湯していて、泉質は、含石膏-食塩・硫黄泉。
特に切傷、火傷によく効くといわれ他にも痔核、糖尿病など麻釜と同じ効能を持っています。
真湯
上寺湯からは坂を3分ほど上って行った先にある真湯。
泉質は、含芒硝-石膏・硫黄泉。
源泉の麻釜と同じく痔核、糖尿病、リウマチ、などに効果的。
真湯は白濁したお湯でした。
こんなに近いエリアに、それぞれの温泉がこんなにも違うものなんですね。
麻釜の湯
真湯から歩いて5分の麻釜の湯。
泉質は、含芒硝-石膏・硫黄泉で痔核、糖尿病・リウマチ・中風・神経痛などによく効くと言われています。
この麻釜の湯がとにかく熱い!
最初誰もいなくて、様子見ながらそっと入ったら、今までにない熱さ!
成分表に温度一覧も載ってました。
たしかに熱い!↓
天井から光が入ってくるものの、窓がないお風呂なので、ちょっと通な人向けな渋さがあります。
滝の湯
麻釜の源泉の少し上にあり、木造のこじんまりとした建物。
外湯の中でもはずれの方にあるので、穴場感があってそれが良いです。
源泉は78度と高温です。
泉質は含石膏-食塩・硫黄泉で重病後の回復期などに効果的。
この緑色のお湯は少し藻のようなものが浮いてるから。
めちゃくちゃ熱いですが、でも貸切状態なので心置きなく水入れさせてもらいました。
麻釜の源泉のあるエリアは、とても風情ある雰囲気。
実際この源泉で、温泉卵を作ってたり、野沢菜を茹でるのに実際に使われています。
この麻釜がある通りは、雰囲気の良い旅館"住吉屋"があったり、オシャレなbarやご飯屋さんが並びます。
ここまでが地図でいうと左側にある外湯でした。
左側ゾーンでは、”河原湯”だけは、一度行ったけど混んでいて入れなかったので、今回行けてないです。
右側ゾーンでは、”松葉の湯””十王堂の湯””秋葉の湯”に行ったので、残りその3つについてまとめます。
松葉の湯
3月に泊まったハウスサンアントンからすぐの外湯。
めちゃくちゃ味のある風情の建物!
2階建てで、2階部分にお風呂があります。
泉質は含石膏-食塩・硫黄泉で効能は麻釜と同じ。
十王堂の湯
2階建てで1階が女湯、2階が男湯になってます。
旦那さんのお気に入りの外湯です。
外湯の中でもかなり広い造りで湯船も大きいです。
外観は古い印象ですが、中はとても清潔です。
この十王堂の湯もかなり熱い!色はちょっと青みがかった白なので、涼しげなのですが。。
水を出す蛇口のすぐ近くで入りました。
効能はほぼ大湯と同じ。泉質は含石膏-食塩・硫黄泉です。
秋葉の湯
十王堂の湯を少し上がったところにあるお湯。(坂を登ります。)
こちらも少し外れた場所にあるので、地元の人ばかりの落ち着いた雰囲気です。
写真はもくもくですが、でも温度はそこまで熱くなく入りやすいですし、窓が低い位置にあるので外気が入ってきて気持ち良いです。
泉質は含芒硝-石膏・硫黄泉で効能は、源泉の麻釜とほぼ同じ。
以上、野沢温泉の13つある外湯のうち、私たちの行った9箇所のレポでした!
是非ご参考にー。
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