年末年始は家族とのんびり過ごした私たち。
年明けて週末に日帰りで箱根に行き、"友栄"で絶品うなぎを堪能した後は、彫刻の森美術館へ。
去年GWに彫刻の森美術館に行ってとても楽しかったので、今回も自然の中の美術館を楽しみに。
(GWに箱根へ日帰りshort trip!① 彫刻の森が楽しすぎる! - KM delicious trip)
うなぎ屋さん"友栄"からは、バスで行くと乗り換えがなく便利!
バス停「二ノ平入り口」で降りて、12分ほど歩きました。
この日はかなり寒い日で、雪がパラついてきました。
旦那さんのコートのファーにも積もってくるくらい、結構本格的に降ってきた!
コンビニで傘を買ったら、その後は止んで、無駄に買ってしまった傘が恨めしい。。
この日は雪が降るくらいなので、どんより曇り。
それでも冬はなんだか風情を感じてしまいます。
着いた時間が16時少し前で、まだ明るい時間。
ナイトミュージアムにならないゾーンは、17時で閉店なので、先に見ます。
バリー・フラナガン(イギリス 1941-2009)の「「ボクシングをする二匹のうさぎ」1985年
この天気のこの時間なので、人もまばら。
海外のお客さんが多かったのが印象的。
前にGWに来た時には、青空と緑の山と芝生だったので、鮮やかで開放感たっぷりでステキでしたが、冬の曇天もまたゆっくりアートを見るには悪くないですね。
同じ彫刻も、お天気や季節によって光が変わるので、また違って見えてきます。
まるで絵本の世界のようです。
今回は、外のゾーンはそこそこに、前回ゆっくり見られなかったピカソ館へ!
彫刻の森美術館のピカソ館は、時代別に並んでるのではなく、テーマ別に並んでいるのが面白いです。
ピカソが生涯を通じてよく書いた「動物」「人の顔」「子供」と言ったテーマ別にまとまっているのが興味深く、「これは何才に描いたもの?」と見ながら鑑賞してました。
このピカソ館に展示されてあって、私がとっても感銘を受けた言葉。
誰もが芸術を理解しようとする。
ならば、なぜ鳥の声を
理解しようとはしないのか。
人が、夜や花を、
そして自分を取り巻く全てのものを、
理解しようとしないで
愛せるのはなぜだろうか。
なぜか芸術に限って、
人は理解したがるのだ。
たしかに。。
深い。。
芸術も、「理解」しようとしないで、ただただ感じて「愛せば」良いのかもしれませんね。
あっという間に17時になり、入り口に戻って提灯をもらいました。
色がどんどん変わるLEDが入ってる提灯。
まだ明るいけど、スタートします!
ライトアップされた彫刻たち。
その彫刻のライトの色に、私たちの持っている提灯も連動する仕組みのようです。
ちょっとずつ暗くなってきた!
幻想的ー。
彫刻ごとに色が変わったり、全部が同じ色になったり、色んなパターンがあって、本当にキレイ!
自然の中でのライトアップされた彫刻ってのが良いですよね。
影がキレイで、彫刻を美しく浮かび上がらせます。
手のオブジェも、影ができて、これまたより一層アートな雰囲気!
木もライトアップされて、ステキ!
ここも色が変わっていきます。
曲線も美しく、昼間見た時とはまた全く印象が変わります。
近くで見るのと遠くで見るのでもまた違うから、彫刻って面白い。
以下、美術館公式ホームページより解説を拝借します。
後藤良二(日本 1951-)
「交叉する空間構造」1978年
黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている作品。
赤いライトアップされて、赤と黒がちょっとわかりにくくなってる。。笑
流 政之(日本 1923-)
「風の刻印」1979年
流は、1958年に、彼自身が「ワレハダ」と呼ぶ、叩き割った原石そのままのようなごつごつした表面と、磨きあげた石の表面が一体となった彫刻を発表、その簡潔なフォルムと自然を生かした技法、奥深い精神性がまずアメリカで高く評価された。
ナイトミュージアムも終盤に。
箱根彫刻の森美術館は、こうやって、芝生が傾斜になっていて、下からも上からも見られるのが良いなー、と思います。
アレクサンダー・カルダー(アメリカ 1898-1976)
「魚の骨」1966年
「魚の骨」は、高さ3.4mの巨大な鉄の作品でありながら、紙細工の様な自由な曲線をもった平面で構成され、重さを感じさせない。
鉄板を固定する為のビスも、整然と並べられて作品のアクセントとなっている。
空に向かって上昇する動きを感じさせ、見る場所によって姿を変えるこの大きな「魚の骨」は、人を迎え入れる開かれた形をしている。
なるほどー。
魚の骨が、影になって芝生に写り込んでるのがまた、この効果を引き上げてる気がします!
エミール=アントワーヌ・ブールデル(フランス 1861-1929)
「弓を引くヘラクレス-大」1909年
と、その奥にヘラクレスが狙う形で置かれているのは、
カール・ミレス(スウェーデン-アメリカ 1875-1955)
「人とペガサス」1949年
最後に、
岡本太郎(日本 1911-1996)
「樹人」1971年
有名な「芸術は爆発だ」という彼の言葉は、コミュニケーションや理解も拒絶し、効果や結果、また歴史的、文化的、時間的な枠をも超えて、無目的に膨張し続けるという自己の芸術感が表されたものである。
この「樹人」も、自由奔放に増殖し続けていくような、ダイナミックな生命力に溢れている。
以上、箱根彫刻の森美術館のナイトミュージアムでしたー。
箱根彫刻の森美術館は、常に何かしらのイベントをやっているようなので、チェックして訪れると、かなり満足感あり、おススメです!!
帰りに、冷えた身体を温めに、箱根湯本駅からすぐの、「箱根湯寮」へ。
冬の寒い空気の中の露天風呂は最高ですね!
マッサージもしてもらって、大満足!
箱根への日帰り旅行、楽しみました!
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