「サンセバスチャンって何が良いの?何があるの?」
と聞かれる時に、いつも答えるのが、
「『美食 × ヨーロッパの街並み × 美しいビーチ』の、この三拍子揃っていること」と答えるのと、
「ブログ見てね」と、このKM delicious tripを紹介するのですが、
そう言えば。
一つの記事にぎゅっと魅力についてがまとまっているページがないな、と思い、まとめることにしました!
今年の12月には、ドイツのクリスマスマーケットと組み合わせて、冬のバスクを楽しもうと計画中で、またサンセバスチャンの最新事情はアップデートできると思いますが、その前に、基本のサンセバスチャンのベーシックな魅力を、まとめておこうと思います。
■美食
サンセバスチャンといえば、何と言っても「美食の街」です。
サンセバスチャン近辺には、3つのミシュラン三ツ星レストランがあります。
スペイン中で7つある三ツ星レストランのうちの3つがこの田舎街にあるのですから、これは凄いことです。
そして最近では、ミシュランだけでなく、世界ベストレストラン2018の9位にランクインした
「Mugaritz ムガリッツ」(San Sebastian, Spain)、そしてサンセバスチャンから車で1時間くらいの場所には、10位にランクインした「Asador Etxebarri アサドール エチェバリ 」(Axpe, Spain)があります。
今年の12月に行くための予約が、三ヶ月前でもエチェバリはキャンセル待ち状態!な人気で世界中からの注目度が伺えます。
高城剛さんの著書「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか」にも書いてありますが、もともとサンセバスチャンはヨーロッパの各地から観光客が集まる高級避暑地であり避寒地であったのですが、観光ソースとしては海しかない、という街でした。
それがここまで世界中から注目される世界屈指の美食の街にまでなった背景には、ヌーベル コッシーナというレシピを共有し合い教えあうことで、街全体で食のレベルを引き上げる活動がありました。
レシピというのは通常、料理人にとって部外秘であるところを、公開することにより、それぞれの店が独り勝ちしなかったことで、街全体の価値を上げることに成功したのです。
この「隠さず全てを教える」オープンソースの考え方はまさに現代的。
そして、そんな美食の街サンセバスチャンを楽しみ方の代表が旧市街のバル巡りです。
バルごとに特徴がそれぞれありますが、基本はバーカウンターにピンチョスがズラリと並んでいます。
それを取りながらそのままカウンターで立ち飲みスタイルで、いくつかのピンチョスを食べて数杯飲んだら、また違うバルをハシゴしていく、がバスク地方のバルの楽しみ方。
因みに、バスク地方の地酒といえば、このチャコリ。
この高ーくから入れるのはチャコリ恒例のパフォーマンスで、微発泡のワインであっさりしてて美味しいです。
夏のシーズンは大賑わい!
人をかき分けカウンターまで進みます!
かなりテンション上がります!
スペイン料理のピンチョススタイルが基本となった小皿で出すお料理が基本。
パンの上に具材が乗ったピンチョス一つひとつが本当に美味しい!
温かいピンチョスは、カウンターに並んでいるものを指すと、温めて出してくれます。
こちらは、私たちの大好物のシャンピニオンのピンチョス。上にアリオソースがかかってて食欲がそそられます!
高級食材のフォアグラも小皿で少しずつ、とっても高コスパ!でいただけます!
リゾットも美味しいお店がたくさん!
バル巡りでは、おつまみっぽいものだけでなく、こんなちゃんとしたお料理、を少しずつ食べられる、最高の体験ができます。
バスク地方では、ステーキ(チュレタ)も名物で、小皿でなくてガツンと食べることもできます。
そして、前述のとおり、ミシュランの星つきレストランが点在するこのサンセバスチャン。
一晩くらいは星つきのレストランでゆっくりと美しいお料理を堪能することもおススメです。
スペイン料理といえば、分子料理などの新しい食感や芸術的なビジュアルのお料理も楽しめるポイント。
そんな常に進化を続ける美食の街、サンセバスチャンなのです。
■ヨーロッパの街並み
そして、私たちのサンセバスチャンが大好きな理由として、「歴史ある街並みがキレイ」ということがあります。
こちらは↑旧市街の様子。
狭い路地にバルがひしめき合っていますが、その建物たちは調和が取れていて、雰囲気作りに大きく貢献しています。
高級避暑地でもあるサンセバスチャン。
ヨーロッパの美しい街並みが残りつつ、リゾートとしてのゆったり感も魅力です。
草花もキレイに整備されています。
毎朝、通りなども放水車により掃除がされていて、道路もゴミが落ちていません。
晴れた日には、最高にhappy!な気持ちになります。
この開放感と上品な街並みの組み合わせが最高ですね!
バスク地方は、「グリーンスペイン」と呼ばれるほど、雨が多く緑が茂る地方。
曇っている日も多いのですが、それはそれで心が落ち着いてステキな雰囲気で、それもまた情緒あります。
海だけでなく川もあり、どこを見ても絵になります。
ミラマール宮殿のお庭も手入れが行き届いていて、芝生でゆっくりしているだけで満たされた気持ちになります。
■美しいビーチ
そしてサンセバスチャンの魅力は、更にビーチがあること。
キレイな色の海と、歴史ある建物が立ち並ぶ海岸線。
最高ですね!
この稜線の美しいコンチャ湾は、
旅行誌「Travel and Leisure」で、世界のベストビーチ第2位に輝いているビーチ。
夏は、たくさんの人がビーチで日焼けを楽しんでいます。
砂もサラサラ、ゴミも一切落ちていない、洗練されたビーチです。
何色と表現して良いか、わからないけど、これがサンセバスチャンの海の色。
グリーンからブルーへの美しいグラデーション。
近づくと海の底が見えるくらいの透明度。
お魚も泳いでます。
泳がなくても、海を眺めながらカフェやワインを楽しんでゆったり過ごせます。
そして海側が西なので、ちょうど水平線に太陽が沈みます。
街全体がオレンジ色に輝いて、最高の時間が流れます。
動画でちょっと雰囲気伝わりますでしょうか。
マジックアワーも思わず息をのむ、感動ものの美しさ。
街灯や建物の灯りが穏やかな海上に映し出されて、本当にきれい。
歳を取ってもいつまでも楽しむことができる、そんな街だなと思います。
2018年の12月に3度目のサンセバ旅となりますが、一生のうちに何度もリピートしたくなる、そんな魅力の詰まった街です。
<関連記事>
旅行記>スペイン-サンセバスチャン カテゴリーの記事一覧 - KM delicious trip
<このブログ全体の目次 記事一覧>
◆このブログの目次◆ - KM delicious trip